Round7

AUTOPOLIS10/20(土) - 10/21(日) オートポリス(大分県)

2018 Super GTシリーズ Round7 オートポリス「AUTOPOLIS GT300km RACE」
65号車 LEON CVSTOS AMG 黒澤治樹 蒲生尚弥
11月20日 公式予選12位 / GT300クラス出走29台
11月21日 決勝レース5位 / 61周

難コースも結果を残して最終戦につなげる。強い決意とともに阿蘇の地に立つ

 シリーズ第7戦は大分県のオートポリス。雄大な阿蘇の外輪山近くに位置し、テクニカルなレイアウトに加えきついアップダウンが特徴だ。下りながら曲がる、逆に登りながら曲がり込むコーナーが点在し、マシンはもちろん、タイヤにも大きな負担がかかるコースだ。
 Super GTの規定で最終戦前はウエイトハンデが半減されるため、LEON CVSTOS AMGはこれまで獲得した42ポイントと同じ42㎏を搭載。前戦の78㎏から軽くなったとはいえ、やはり軽量でコーナリングスピードに勝るJAF‐GTやMC(マザーシャーシ)勢が有利なのは変わらない。FIA-GT3勢の中ではテクニカルコースに強いMercedes AMG GT3だが、オートポリスは標高800mに位置することが有利さを帳消しにする。平地に比べて気圧が低いためターボエンジン車が有利。LEON CVSTOS AMGは自然吸気エンジンゆえにパワーダウンは免れないのだ。とはいえ、ここで結果を出さなければタイトルは一気に遠のくことになる。「1ポイントでも多く獲る!」全スタッフが強い決意とともにレースに臨んだ。

軽量のJAF-GT、マザーシャーシ(MC)勢、パワーに勝るターボエンジン車が上位を占め、予選Q2に進出するも12番手に

 10月とはいえ、冬の到来を思わせるような気温の中で練習走行、公式予選が行われた。練習走行を13番手で終え、迎えた予選Q1は蒲生尚弥選手が担当。マシンにとって逆境とも言えるような状況の下、蒲生選手はこん身のアタックを見せて3番手。見事、黒澤治樹選手にバトンを繋いだ。さらなる上を見据えてQ2に臨んだ黒澤選手だったが「タイヤを早く温めようと急ぎ過ぎてスピンしてしまった」と出遅れてしまう。だがそれよりも大きかったのが予想どおりJAF-GT、MC勢、そしてターボエンジン車がタイムを上げてきたこと。
 トップと3番手に86MC。2番手と4番手にターボエンジンを搭載するGT-RとスバルBRZが入り、黒澤選手は12番手に終わった。それでも「マシンの仕上がりはすごくいいので、とにかくミスなく走れば結果はついてくる」と黒澤選手も蒲生選手も口を揃える。マシン、タイヤに負担を強いるコースだけに、例年トラブルやアクシデントが多い。最後までしっかりと走り切る――。その思いを共有して決勝に臨むこととなった。

厳しい展開のなか大胆な作戦を決行し5位フィニッシュ。ポイントランク2位に浮上

 翌21日。朝から青空が広がったものの、まだ寒さは残り気温17度、路面36度の中で決勝がスタート。LEON CVSTOS AMGは黒澤選手が先陣を切る。スタートでひとつポジションを上げ11位。タイヤが温まり本来のパフォーマンスを発揮し始め、前を走るポルシェを追い詰めたものの、ストレートスピードに勝るポルシェを抜きあぐねる状況が続いた。19周目からスピンしたマシンを排除するためセーフティカーがコースイン。ここでチームは大胆な作戦に出た。再スタートが切られた23周目、GT300クラスでは最も早く黒澤選手をピットインさせ、フロントタイヤのみ2本交換。タイムロスを最小限に留め蒲生選手をコースに送り出した。
 フロントに6200㏄V型8気筒エンジンを搭載するMercedes-AMG GT3は、フロントタイヤの負担が大きい。蒲生選手が残り40周あまりの長い距離を走るため、最後はタイヤが消耗してつらくなるが、それは織り込み済み。その状況下でポジションを上げるのが強いチームだ。そして蒲生選手は見事にそれを証明した。
 ピットアウト直後は24位に後退したが、その後ぐんぐんとポジションを上げ、上位陣のピットインが終わった43周目には4位まで浮上していたのだ。その後GT-R、NSXと接戦を展開するなか、残り2周を切った60周目にランクトップに立つARTA BMW M6 GT3にかわされ無念の5位フィニッシュ。
 ランク2位、3位につけていたプリウスはかろうじて10位、別のAMG GT3車両はノーポイント。これまで全ての戦いでポイントを獲得してきた65号車 LEON CVSTOS AMGは、ランク2位に浮上したもののトップのARTA BMWとの差は10から12ポイントに開いたのが悔やまれる。それでも逆境のなか、チームの力を見せることはできた。次は最終戦のツインリンクもてぎ。昨年、見事に優勝を飾った地だ。その再現、そして悲願のタイトルを見据えて、寒空のサーキットを後にした。

DRIVER COMMENT

黒澤治樹「前を走るポルシェに塞がれてしまい、ペースを上げることができなかった。タイヤ2本交換はポジションを上げるためにあの作戦しかなかった。やはりこのコースでの戦いは大変ですね。最後はBMWに抜かれて悔しい結果になったが、次戦頑張りたい。レースはなにがあるかわからないから」

蒲生尚弥「終盤前を走るGT-Rを追ったが、こちらもタイヤが厳しく、なかなか抜けないうちにBMWに抜かれてしまった。いいレースはできたと思うが、あれがよけいでしたね。悔しいけどしょうがない。次戦頑張るだけです」

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